新井英樹「宮本から君へ」のテレビドラマ化が決定した。主人公・宮本浩を演じるのは池松壮亮。
1990年から1994年までモーニング(講談社)で連載された「宮本から君へ」は、不器用で熱い新米営業マン・宮本浩の成長を描いた物語。文具メーカー・マルキタの新人社員・宮本が、自分の存在の小ささに苛立ちながらも必死に前へ進もうと奮闘する。同作は1992年に、第38回小学館漫画賞青年一般部門を受賞している。また2009年に描き下ろしを加えた「定本 宮本から君へ」全4巻が、太田出版よりリリースされた。
漫画「宮本から君へ」がドラマ化するらしい!
楽しみ!
思えば社会人になって初めてこの漫画を読んだ。
最初に読んだきっかけは、題名に惹かれたから。
なんか詩的ですよね、宮本から君へって。
この題名は「アルジャーノンに花束を」の邦題、「まごころを君に」からとったそうです。
もともと僕はサラリーマン漫画が好きで、それこそ「島耕作」や「サラリーマン金太郎」なんかをよく読んでました。「いいひと。」とか「僕らはみんな生きている」なんかも好きです。
仕事に対して情熱を燃やしているのが好きなんでしょうね。
それで、「宮本から君へ」を読んでびっくりしました。めちゃくちゃ面白かったんです。
面白さをどう伝えればいいかというのがわからないんですけど、読み進めるごとに自分の中にある熱いものが燃えてくるような感じです。それも物語の最後で発散させることなく、全て読み終わった後に自分も何が動き出したくなるようなそんな感覚を思わせてくれます。
序盤はただの社会人恋愛漫画のような感じなんですけど、それでもよくある恋愛漫画ではなく、どこか泥臭くひねくれているような感じです。
作者は読者にフラストレーションを与え続けるというか、読者は我慢を強いられ続けるというか、普通ならスムーズに進むような話でもこの漫画だとスムーズに進まなかったりなんなら期待を裏切るような展開になったりします。
今回のドラマではどのエピソードをドラマ化するのかはまだ明かされてませんが、楽しみです。
個人的には新井イズムを受け継いでもらって、エピソードをなぞるだけではなく、原作ファンを裏切るような展開を作って欲しいですね。
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