2026-02

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エッセイ

ステーキ皿

昼過ぎ、インターホンが鳴った。モニター越しに見る配達員は、すでに「重いですよ」という顔をしている。ドアを開けると、段ボールが2つ。どちらもそれなりに主張が強く、玄関のたたきが一気に狭くなる。中身は生活そのものだった。赤ちゃんの食事用マット、...
エッセイ

コロッケ

19時半、帰宅。玄関のドアを開けると、家の中は静かで、電気もついていない。靴を脱いで一歩入ると、すぐに分かる。「あ、妻は一度帰っているな」と。キッチンに行くと、その証拠があった。シンク脇のカウンターに、皿と箸。皿には揚がったパン粉が散らばり...
エッセイ

だるまさんがころんだ

居間の真ん中で、妻と娘と3人、「だるまさんがころんだ」をすることになった。昼下がりで、窓から入る光が畳の縁を白く照らしている。テレビは消えていて、家の中はやけに静かだ。こういうとき、人は突然、昔ながらの遊びを始める。鬼は代わり番こ。私が壁に...
エッセイ

トイレ

10時起床。カーテンの隙間から入る光はすでに朝というより昼寄りで、部屋の空気は夜の名残と生活臭が半々に混ざっている。私は布団の中でそのままスマホを手に取り、世界のどうでもいい情報を指先でなぞっていた。すると、横から声が飛んできた。「パパ、は...
エッセイ

キツネうどん

17時。台所の窓は西日に照らされて、ステンレスの流し台だけがやけに明るい。「うどんが食べたい」妻がそう言ったので、反射的にキツネうどんを作ることにした。反射的、というのが大事で、これは思いやりというより条件反射に近い。棚の奥から、四国土産の...
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