どうも、ほけきよです!
今日は
マンガ『宮本から君へ』の感想を書きます。
こりゃあ面白いマンガですよ!
このマンガは古めの漫画なんですが、
ひさびさに僕の心に響きました。
読んだきっかけとしては、
僕はサラリーマンマンガが好きで、
面白いサラリーマンマンガを探した時に、
このマンガが挙がっていたのです。
このマンガはアンチ『島耕作』という感じらしく、
スマートな島耕作とは対照的に、
非常に泥臭い主人公として描かれています。
その主人公の泥臭さが非常に人間臭く、
その人間性を描くためか、
必ずしも努力が報われるというような
展開になっておらず、
先が読めないストーリーとなっています。
Contents
あらすじ
大学を卒業して都内の文具メーカー・マルキタの営業マンになった宮本浩は、未熟で、営業スマイルひとつ出来ず、自分が社会で生きていく意味を思い悩んでいる。
山手線の渋谷駅で毎朝見かける美しい女性に恋をした宮本は、その女性がトヨサン自動車の受付嬢である甲田美沙子であることを突き止めアタックし、いったんは成功するもののすぐにその恋は破れてしまう。失恋の痛手を忘れようと、仕事に打ち込もうとするが、ライバル営業マン・益戸の嫌がらせを受けて大口の仕事を奪われてしまう。
マルキタを辞めて独立した先輩・神保の知人である中野靖子と恋に落ち、靖子と腐れ縁にある風間裕二に向かって「この女は俺が守る」と宣言した宮本は、靖子と結ばれてやっと幸福な時間を手に入れることが出来るが、取引先の部長の息子で大学ラグビーの花形選手・真淵拓馬に靖子をレイプされてしまう。その時、泥酔して寝ていた宮本は、すぐそばで靖子がレイプされていたのに気付かず、靖子に絶縁される。怒った宮本は、力の差が歴然としている拓馬に復讐を誓うのだった。
物語は新卒の文具メーカー営業の
宮本の成長の物語です。
宮本が仕事、プライベートを通して
人間的に成長する様が描かれます。
成長物語とは言いましたが、
実際に宮本が成長していっているかというと
そこは人によって意見がわかれるかもしれません。
というのは、
宮本が仕事だったり、
プライベートで結果を出しているかというと
なんともいえないんですね。
ただ、主人公 宮本ががむしゃらに挑んでいくなかで、
様々な人に支えられ、
自ら道を切り開いていく様からは
彼の目に見えない成長を感じ取れると思います。
暑苦しい熱血主人公 宮本という男
主人公の宮本は、
熱血の営業マンなのですが
どこか冷めたところもあり、
義理堅いようで、
義理を欠くようなこともする。
会社人間のようにバリバリ仕事をするんですが、
時には仕事をほっぽりだすこともあるんです。
これだけの内容だと良くわからないですよね?
でも実際、宮本はそんな人間なんですね。
宮本は何かに縛られることがなく、
自分の心のおもむくままに行動しているんです。
この主人公の行動の中には、
なにかに縛られているようなもいのがないんです。
行動原理が、
自分がソレやりたいから
という一言に尽きるんです。
そのために周りの人が迷惑を被るだとか、
そのことについてはあとで考えるんですね。
言ってしまえば非常にわがままな男なんです。
話の最初の方の宮本は
うじうじとずっと悩んでいる男なんですね。
それが、物語の中盤以降からは
開き直ったような男になり、
最終的にある一つの考えを持つようになります。
序盤と終盤とでこんなに人が
変わるのかというくらい人が変わっているんですね。
それはおそらく、
最初は暗くうじうじと悩んでいた宮本も、
終盤の気合たっぷりの開き直った宮本も、
根底は全く同じなんだと思うんです。
結局、彼の中にあるのは、
自分は何者になれるのか
という想いなんだと思います。
うまく立ち回ることを考えず、
自分とは何かということを一生懸命考える姿がすごくいいです。
恋愛と仕事
この話は、
宮本の恋と仕事についての話が多く書かれています。
ただ、宮本は不器用な男なため、
恋をしているときは、
仕事はあまり身が入ってません。
基本的には恋愛優先です。
ただ、恋がうまくいっているときは
仕事もうまくいきます。
恋がダメになると、
一緒に仕事もダメになるんです。
実際の僕たちもそんなものかもしれませんね。
ヒロイン的な娘は3人(4人?)くらいでてくるのですが、
みんなそれぞれタイプが違いますが
非常に魅力的な人ばかりです。
宮本は女の子の扱いは慣れてませんから、
それぞれの子にいい意味でも悪い意味でも振り回されます。
その中で、
宮本はまた一層悩み、
もがいていきます。
いい上司、先輩、同僚
その行動から、
非常に自分勝手と言える宮本なんですが、
周りの人間関係には恵まれています。
みんな宮本の成長を見守ってくれるというか、
宮本の行動を止めないんですね。
なので、宮本は自由に行動でき、
自分のやりたいようにやれるのです。
みんなとにかく優しい!
宮本の自分勝手な行動にも
めんどくさがらずに付き合ってくれるんです。
こんな仲間がいるのは幸せなことですね。
ハッピーエンドとは限らない
作者の趣味なのか、
いいことが続くと悪いことが起きるように描いています。
特に物語の終盤で、
付き合っていた恋人に大事件が起こります。
その時の衝撃は、
当時読んでいた人にトラウマを植えつけたそうです。
物語全体を見回しても、
いいことの方が少なかったように思えます。
でも、宮本は結果にはこだわりません。
自分を出し尽くしたどうかで自分の満足度を決めています。
なのでハッピーエンドじゃなくてもいいんです。
いわゆるグレーエンドって感じですね。
でも、このように、
客観的に見たらハッピーエンドではないかもしれないけど、
主人公は満足しているようなものをみると、
物事の善し悪しというのは、
ただの事象に過ぎず、
結局大切なのは自分がどう思うかなんだな
ということがわかります。
まとめ
いかがでしょうか?
『宮本から君へ』ぜひおすすめです!
僕はこのマンガを5回くらい読みました。
読むたびに熱い気持ちが湧き起こります。
今の自分に悩んでいたりしている人には
ぜひ読んでほしいです。
宮本のようにわがままに、
泥臭く、
自分を優先させる生き方を
して見たいものです。
それでは!
よければコメント・シェアをお願いします。
他にもマンガの感想など書いてますので良かったら見てください!!
コメント