椎名誠

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椎名誠。最近ネットの漫画で『黒と誠』という漫画があるというのを見かけた。その漫画は読んでいないのだが内容は、本の雑誌を作った目黒考二と椎名誠の話とのことらしい。私は椎名誠が結構好きで、読み始めたきっかけは大学の時にネットのやる夫まとめで『哀愁の町に霧が降るのだ』を見て椎名誠にはまった。やる夫まとめというのは今でいうゆっくり動画みたいなもの。それから椎名誠の本を読み、沢野ひとし、木村晋介など椎名誠周辺の人物の本をよく読んだ。周辺人物の本を読んだと言いながら目黒考二の本は読んでなかった。本当は目黒考二の『本の雑誌風雲録』を読みたかったのだが、当時は本を買う手段といえば本屋と古本屋くらいだったので見つけたら買おうと思ったまま見つからずに時間が過ぎていった(といいながらふと今買えばいいじゃんと思ったので今Amazonで購入した)。椎名誠のことで覚えているのは、どの本だったかは忘れたが椎名誠の本の解説で、椎名誠の文は写生文だというのを見て、なるほどー、と思ったのを覚えている。椎名誠の文章には描写が多い。その描写というのは人物の心理描写ではなく、一見すると関係がないような周辺の状態を文章によって描いている。その解説を見た時に改めて思ったのは、今まで読んでいた本というのは作者が書いてない余白部分を自分自身が想像して補完しながら読んでいたということ。別に余白があるのは悪いわけではなく意味が通じるのならいいと思うし、細かく描写することも余計な部分まで書き込み過ぎたら焦点がどこにあり何がいいたいのかがわからなくなってしまうというリスクがある。椎名誠はその書き込みすぎにならない程度の書き込みがすごく上手い。小学生の夏休みに母に連れられて写生大会に行くことがよくあった。基本的には自由に描くのだが、描いた絵を母に見せると何も描いてないスペースを指されて、空白なんてものは現実には存在しない、と母親から言われたことを思い出した。あと椎名誠の本を何冊か読んで思ったのは、自分でも同じようなものが書けるのではないかということだった。椎名誠の文体は昭和軽薄体と呼ばれており、思ったことをそのまま書いたような軽みのある文章と言われている。書いている内容も、旅ルポやエッセイが多いので、実際にあったことに思ったことを加えてそのまま書けばなんとかなるんじゃないかと思ったりした。というわけで自分でも書いてみようと思ったのだが実際に書こうと思ったら別に書きたいものというのがなく、一旦諦めた。しばらく月日が経ち、書きたいものがないのだったら書くものをまず決めて書いてみようと思い日記を書いてみることにした。それが2018年のことで今でも毎日日記を書いている。内容としては、何時に起きて、とか、何時に何々を食べて、というような時間と事実の羅列の日記なのだが、ルールとしてなるべく細かく書くというのと自分の気持ちはあまり書かないというのを決めていた。実際にあったことを書くだけなのだから簡単に書けると思っていたが、実際に書いてみると細かく書くというのはなかなか難しい。一日を全部文章で書こうとすると、なんて書けばいいか分からないことが多々ある。自分は椎名誠ではないんだな、と思った。

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