毎日、起きてから寝るまでの出来事を、なるべく詳細に日記に書き留めておきたい――そんな思いを持っている方も多いのではないでしょうか。私もその一人です。けれども、ふと悩むことがあります。
「日記に時間をかけすぎたら、肝心の“日記に書くべき生活”が薄くなるのではないか?」
そう、日記は生活の記録であると同時に、生活の充実を支えるものでもあります。だからこそ、日記にかける時間と日常生活のバランスはとても大事です。この記事では、日記を書く時間と振り返る時間をどう配分すればいいのか、論理的に整理して考えてみたいと思います。
Contents
日記に期待する価値とは?
まず、日記にどんな価値を求めているのかをはっきりさせることが大切です。私が大切にしているのは、以下の3つのポイントです。
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記録性
生活の出来事を、後から読み返してもわかるように、なるべく正確に、具体的に残しておきたい。 -
内省性
過去の自分を振り返り、日々の積み重ねの中でどんなふうに変わってきたのか、自分を見つめ直したい。 -
創造性
日記をもとにブログを書いたり、ZINEを作ったり、創作の素材として活かしたい。
この3つの価値を叶えるためには、しっかり時間をかけたい。でも、かけすぎると日常が犠牲になってしまう。だからこそ「日記にちょうどいい時間」が必要なんです。
1日の時間配分から考える
人間の1日は24時間。そのうち、使い道はおおよそ次のように分けられます。
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睡眠:6〜8時間
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生活・仕事・家事育児など:10〜12時間
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余暇・自由時間:4〜8時間
この「余暇・自由時間」の中に日記を収めるのが、現実的なバランスです。たとえば余暇が6時間あるとしたら、そのうち20〜30%を日記に使うと無理なく続けられる範囲と言えるでしょう。具体的には1〜2時間です。
詳細に書きたい。でも、時間は有限。
私は一日のすべてを、できるだけ詳細に書きたいと思っています。けれど、ずっと日記を書いていたら、書くための生活が失われてしまう。これでは本末転倒です。
だから、「詳細さ」と「実行可能性」のバランスを取ることが大切です。
書く時間の目安
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朝(前日の夜や夢の記録):10〜15分
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昼・夕方(出来事のメモや気づき):10〜15分
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夜(1日のまとめ):30〜45分
→ 1日合計:約1時間
振り返る時間の目安
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1週間前・1ヶ月前・1年前の日記:15〜20分(毎日1〜2つの日記を読む)
→ 1日合計:約30分
提案する理想のバランス
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日記を書く時間:1時間
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日記を振り返る時間:30分
→ 合計:1日1.5時間
このくらいが、生活を楽しみつつ、日記もしっかり続けていける「ちょうどいい」時間だと思います。
もし時間が足りないときは?
それでも忙しい日には、次のような工夫をしてもいいかもしれません。
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書く時間を40分に縮めて、印象的な出来事だけに絞る。
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振り返りを1日おきにして、無理のないペースで。
日記は義務ではなく、自分の生活を豊かにするためのもの。だからこそ、無理なく、でも手応えを感じられるリズムが大切です。
まとめ
日記に費やす時間は、1日1〜1.5時間がベストです。
このくらいなら、生活の充実を妨げず、日記の記録性や内省、そして創造性をしっかりと支えてくれるでしょう。日記は生活を映す鏡。そして、その鏡を磨きすぎても、生活そのものを曇らせては意味がありません。
毎日を楽しみながら、日記ともじっくり向き合っていけたら、それが一番です。
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