どうも、ほけきよです!
最近、俳句が流行っているらしいです。
テレビ番組『プレバト』なんかで、
辛口俳句先生の夏井いつきさんが出てきてくらいから、
だんだん浸透してきたようにも思います。
それまでのイメージといったら、
ただの575の文字列だったり、
短歌とごっちゃになっていたり
というものでした。
まあそれはそれで、
だいたい合っているといってもいいんですが、
今日の話はそんなことではありません。
僕は実は俳句をやっていまして。
今現在始めてから5年くらいになります。
まだまだ人に教えれるようなもんではないんですが、
俳句を作りたいけど何が何だかわからない!
でもまあとりあえず作ってみよう!
という人に向けた、
俳句の作り方をお教えしようかな!というわけです。
一応先に言っておきますが、
俳句の作り方は色々あります。
これから書くものが
絶対の正解というわけではないので、
俳句を作る際の参考程度に考えてください。
Contents
俳句の基本ルール
俳句には基本的なルールがあります。
それは、
・17音
・1つの季語
・切れ字
です。
この3つのルールの中で言葉を組み合わせて
俳句というものを作っていきます。
17音
よく誤解されるのですが、
俳句というのは575というわけではありません。
575の形がポピュラーなだけであり、
実際は17音であればいいのです。
この数を超えたり、足りなかったりしたら
字余り、字足らずなんて言われます。
普通に575で作る句といえば
例えば、
柿喰へば鐘がなるなり法隆寺 正岡子規
というのがあります。
これをリズムで区切ってみると、
かきくへば(5)
かねがなるなり(7)
ほうりゅうじ(5)
という風になります。
575の形になっていますね。
こう言った形は、
定型
と言います。
それに対して、
575ではなく17音の句には
例えば、
摩天楼より新緑がパセリほど 鷹羽狩行
という句があります。
この句を575のリズムで読もうとすると、
まてんろう(5)
よりしんりょくが(7)
ぱせりほど(5)
となりますが、
これでは意味が繋がりません。
この時、意味をつなげて読むには、
まてんろうより(7)
しんりょくが(5)
ぱせりほど(5)
となります。
この時、こういった句の作り方を
575の句の切れ目をまたいでいることから
句またがり
と言います。
1つの季語
俳句では句の中に季語を1つ入れます。
この季語がなければ、
無季俳句と言いますし、
2つ以上入れてしまうと
季重なりと言います。
また、季重なりで注意が必要なのは、
実に様々な季語があるということです。
例えば、
ぶらんこ(ふらここ)
というのは春の季語です。
なので例えば、
麗かやぶらんこにのる小さき子
という句を作ったとしたら
この句は季重なりになります。
この場合、
麗か と ぶらんこ
が春の季語になります。
ただし、
季語にも強い季語、弱い季語というのがあり、
あまり季感がない季語の場合、
季重なりと言われない場合があります。
ここら辺は微妙な問題です。
人によっても考え方が違います。
適当に考えていいでしょう。
切れ字
切れ字というのは
句に切れをつけるためのものです。
切れ字を入れることで
強く言い切る形になります。
俳句っぽさを出している一因ですね。
切れ字には主に、
「や・かな・けり」
の3つが使われています。
例えば、
古池や蛙飛びこむ水の音 芭蕉
春の海ひねもすのたりのたりかな 蕪村
赤とんぼ筑波に雲もなかりけり 子規
と言った句があります。
このように、
「や・かな・けり」という切れ字を入れることで、
句の強調したい部分を示すことができます。
おさらい
俳句の基本的なルールとして、
・17音
・1つの季語
・「や・かな・けり」という切れ字
というものがありました。
無理に守る必要はないのですが、
これらを意識すると作りやすいよ!
という感じです。
季語と切れ字を使ったら
5~7音くらいになるので、
あとはそれに合わせた言葉を組み合わせてください。
そうすれば簡単に一句作れます。
では実際に作っていく上での
注意点を教えます。
よくある初心者の俳句
初心者の人が俳句を作って注意される点として、
・余計な言葉がある
・類句がある
・季語が近い
と言われることがあります。
余計な言葉がある
これは、余計な言葉を入れてしまい、
意味が重複するような感じです。
例えば、桜を季語にして俳句を作ろうとした時、
ひらひらと花びらの舞う桜かな
という句を作ったとします。
これを例えば句会で出したりしたら、
花びらがひらひら舞うのは当たり前ではないか
ということを言われるでしょう。
ひらひらという言葉を使った時点で、
花びらが舞っているんだろうな
ということは想像できます。
そのため、
花びらの舞う
という部分は不要であり、
文字を合わせるためにとってつけたような
余分な言葉としてみられてしまうのです。
俳句は短い言葉で作っているため、
余計な言葉は好まれません。
類句がある
これは、
他の人も作りそうな句はダメです
ということです。
さっきの桜の句も、
今まで1000人くらいに作られてそうな句なんですね。
誰でも思いつくような句は、
ダメです。
あなた自身の一句というのを目指しましょう。
季語が近い
季語が近いということは
どういうことかと言いますと、
季語とそれ以外の言葉のイメージが近い
ということです。
例えば、
向日葵という季語を使って俳句を作ろうとした時、
太陽という言葉を入れたら、
季語と近い俳句ができてしまう可能性が高いです。
これは、
向日葵という季語が、
太陽のイメージを持っているため、
イメージが重なってしまい
近くなってしまうのです。
向日葵は太陽のイメージなんてないでしょ
っていうツッコミはなしです。
イメージがあるかどうかは受け手によるため
非常に曖昧なものなのです。
僕も指摘されるとき、
納得いかないこともあります。
おさらい
初心者がよくあるミスとして、
・余分な言葉
・類句がある
・季語が近い
というミスをあげました。
ではどういう風に句を作れば、
初心者から一歩脱した句になるのでしょうか。
初心者から一歩先をいくための発想法
これはあくまでも僕の作り方なので、
参考の一例くらいで考えてください。
さっき初心者にありがちな俳句で述べた、
・余分な言葉
というのは、気をつければ治るものなので、
・類句がある
・季語が近い
ということに対して、
どういった考え方をしたらいいのか
ということを書いていきます。
どのようにして俳句の材料を見つけるか
ということですね。
僕は俳句を作るときに割りと意識していることは、
・擬人化
・宇宙から見る or 顕微鏡で見る
・多段階連想ゲーム
の3つです。
上記2つは類句を作らないため、
最後の1つは季語と近くならないためのものです。
擬人化
これは、俳句で詠みたいナニカがあった時、
自分がそのナニカだったらどう考えるか
ということを考えます。
ナニカというのは、
動植物であったり、
物であったり、
出来事出会ったり、
気候であったりします。
自分がソレだったらどう考えるか、どう動くか
ということを考えると、
普段と違った着眼点で考えれたりします。
宇宙から見る or 顕微鏡で見る
これは、今自分の目で見えている景色を、
宇宙から見る、もしくは顕微鏡で見たら
一体どう見えるかということです。
これは、
自分の目で見えていることは、
他の人が見えているものと
そこまで大きな差はないのです。
なので、
極端に大きく、極端に小さくして見てみたら、
他の人とは違った視点を
持てるのではないかということです。
多段階連想ゲーム
これは連想ゲームを繰り返し、
季語とのちょうどいい距離感を探すやり方です。
先程は、
向日葵は太陽のイメージがあると言いました。
なので、そこからさらに連想を広げて、
向日葵→太陽→眩しい笑顔→白い歯
→歯磨き→洗面台→…
という風につなげていくと、
向日葵と関係があるのかないのか
よくわからない言葉が出てきます。
ここまでくると、
季語と近いとは言われないでしょう。
ただ、あまり連想を繰り返しすぎると、
逆に季語と遠いと言われるので注意しましょう。
おさらい
初心者から一歩脱した句を作るため、
・擬人化
・宇宙から見る or 顕微鏡で見る
・多段階連想ゲーム
という方法を説明しました。
これ以外にも、
俳句の作り方は様々にあるので、
色々と作ってみて
試行錯誤してみてください。
最後に 自分が満足できればそれでいい
いかがでしたでしょうか。
今回は、
初心者から一歩脱するための俳句の作り方
ということでしたが、
実際のところで言えば、
自分が満足できる俳句を作れる
ことが一番いいと思います。
しかしながら、
言いたいことを伝える方法というのは
意外と自分ではわからないものです。
なので、
今回これを読んでみて、
自分の伝えたいこと、
表現したいことの一助になれば幸いです。
そして俳句人口が増えたら僕も嬉しいです。
これをみて、
俳句作ってみよっかなーって思ったら
ぜひ作ってみてください。
結構簡単に作れますよ!
また、俳句に興味がある人は
『酒のほそ道』というマンガもおすすめです。
このマンガは俳句好きの主人公がお酒に関する
講釈をコミカルに語る話で、
たまに俳句の話も出てきます。
それでは!
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